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ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫 F シ 5-2) ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫 F シ 5-2)
シャーリイ・ジャクスン (2007/08)
東京創元社

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-お茶でもいかがとコニー姉さん
      毒入りなのねとメリキャット-


 あたしはメリキャット。ほかの家族が殺されたこの屋敷で姉のコニーと暮らしている。美しく病んだ幻想的な世界で幸せな日々をすごしていたが、従兄のチャールズの来訪により世界がゆっくりと壊されていく。創元推理より新訳で復刊。
 作者のシャーリイ・ジャクスンは魔女とまで呼ばれていたようですが、この作品を読んで実感。最初の数ページでメリキャットの暮らしている狂った世界が実に美しく紡がれています。まさに耽美。至福ですね。ジャンルとしてはホラー、ゴシックホラーですが、人間心理の恐怖を中心とした作品。村人から集まる悪意とか、メリキャットの心の声「みんな死ねばいいのに」とか、毒満載というかもう呪いですね。それでいて世界観自体は何とも美しい、なんか中毒性のあるような世界。
 ほとんどタイトル買いだったんですが(ずっとお城で暮らしてる、これだけで幻想系だって感じますね)まさに大当たり。私の大好きな要素があらゆるところに埋め込まれていたような作品でした。
★★★★★(幻狂5つ星)
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ウッドストック行最終バス (ハヤカワ・ミステリ文庫) ウッドストック行最終バス (ハヤカワ・ミステリ文庫)
大庭 忠男、コリン デクスター 他 (1988/11)
早川書房
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-バスは来ない。しびれを切らして歩いていると
     その脇を待っていたバスが追い抜いていくのさ-


 夕闇のせまるオックスフォード。なかなか来ないウッドストック行きのバスにしびれを切らして、二人の娘がヒッチハイクを始めた。「明日の朝には笑い話になるわ」と言いながら。―その晩、ウッドストツクの酒場の中庭で、ヒッチハイクをした娘の一人が死体となって発見された。もう一人の娘はどこに消えたのか、なぜ乗名り出ないのか?次々と生じる謎にとりくむテレズ・バレイ警察のモース主任警部の推理が導き出した解答とは…。魅力的な謎、天才肌の探偵、論理のアクロバットが華麗な謎解きの世界を構築する、現代本格ミステリの最高傑作。 <「BOOK」データベースより>
 クロスワードパズルの鍵作りチャンピオンというふれこみの作者だが、謎が散りばめられているこの事件はまさにクロスワードパズルのよう。仮説を立てては壊しという推理スタイルのモース警部は、名探偵がズバッと事件を解決するような鮮やかさはないが、どこかハードボイルドな匂いがします。
★★★☆☆
首鳴き鬼の島 (ミステリ・フロンティア 35) 首鳴き鬼の島 (ミステリ・フロンティア 35)
石崎 幸二 (2007/08)
東京創元社

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 -嵐の孤島、そびえたつ館、奇妙な伝説・・・
             そして舞台の幕が上がる


 こちらもユーモアミステリ作家の石崎幸二。2000年にデビューして以来何作か出していたんですが、最近は新刊がなかなか出ない。チェックするのも忘れていた頃に本屋で見つけ即買い。それまでの4作品が割と軽めの、ライノベでも通りそうな作品だったので今回もそうかと思いきや・・・。本格のレトリックが散りばめられた重めの作品。この後味はかなり効くかも・・・。
田舎の刑事の趣味とお仕事 (ミステリ・フロンティア 37) 田舎の刑事の趣味とお仕事 (ミステリ・フロンティア 37)
滝田 務雄 (2007/08)
東京創元社

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 事件らしい事件のまったくない田舎の敏腕刑事と個性豊かな部下たちが繰り広げるドタバタ捜査。
 登場人物は警察の刑事たちだが、田舎の警察なので物騒な事件ではなく、どちらかというと日常の少し不思議な泥棒事件や器物破損事件などが中心となっています。謎解きにどんでん返しや驚愕のトリックなどはないが、ユーモアが売りなだけあって物語が気楽に楽しめる。それぞれの登場人物がまるでコントのようなドタバタを演じるのはやはり読んでいて癒される。やっぱり一番いい味出してるのは敏腕刑事・黒川の奥さんでしょうね、そのうち事件も解決しだすと思います。
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