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 読書日記が気づいたら3日坊主状態になってた。前回書いてからもう1か月・・・。早い。濃縮された時間が早く感じるはずなのに、実のところ全く空虚な日々に、あせる。
 
 私は読書ペースにかなりムラがあるので、あるときは立て続けに読んだり、ある時は全く読まなかったりする。特に10月~12月は我孫子武丸の「かまいたちの夜3」をやっていたのでほとんど何も読んでなかったりした(サウンドノベルなので一応読んでいたことにはなるけど)。新本格時代の作者による"館"ものとくれば、もうファンにはたまらない。ゲームじゃなくて、本で出してください、タケマルさん。とか言っていたら、ノベライズ化されていた。
 
 11月の初めくらいに、散歩ルートのジュンク堂で鈴木志保の「船を建てる」という哲学マンガ(?)を買おうとしたら、下巻だけあって上巻がない。こういった場合、きたる上巻発見の時を見越して下巻だけ先に購入しておくのか、それとも、いやいや、やっぱり上巻をゲットしてから下巻を購入だろーとその場を立ち去るのかは、自由だぁー!と心の中で唱え、別の店で上巻ゲット。絵柄は苦手な部類のマンガなのだが、そのイリュージョンとも言えるようなストーリーが素敵。ゆっくりゆっくり大切に読むことにして、ベッドサイドに積む(ちなみにベッドサイドも最近なんだか本の小山だ。綾辻エッセイとか有栖エッセイとかとか・・・)。

 というわけで、他の本ブログやサイトでも行われているような2007年マイベスト3。ちなみにここで紹介されている本で2007年に発表された本はなく、私が読んだ本ですのであしからず。


嵐が丘 悲劇の恋愛小説の代名詞ともいえる作品。ある人に言わせると、舞台となっているヒース地帯(不毛な土地)のゴシック背景と、誰かと結ばれている運命の物語がいいとのこと。それは、ヒースクリフとキャサリンのことか、ヘアトンと二代目キャサリンのことか、オレにはとにかく閉鎖環境の悲哀に満ちた恋愛小説だということしかわからない。それにしても、鴻巣友希子の翻訳がすばらしい。



崖の館 (創元推理文庫) 2006年に創元推理から館3部作が刊行され、2007年になってブッキングから「佐々木丸美コレクション」なるものが刊行され、2007年は佐々木丸美が静かなブームになっていたのかもしれない。「佐々木丸美コレクション」のおかげで、いままで絶版だった著者の多くの作品を読むことができるようになり、2008年からも大いに楽しめそうです。



ずっとお城で暮らしてる (創元推理文庫 F シ 5-2) この病んだ、美しき世界。本の形をした、怪物である。このときはまだ名前も知らなかった桜庭一樹のあとがきも良い。この作品も実は絶版となっていたのだが、われらが創元推理から2007年に復刊された。
メリキャット お茶でもいかがと コニー姉さん
とんでもない 毒入りでしょうと メリキャット
この小説は、まぎれもなく、毒入りである。



 とまあ、振り返ってみると、ベスト3に挙げた作品はすべて女流作家によるものでした。それも全部幻想入ってるような気がする・・・。これでいいのか?

 来年もよろしくおねがいします。
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 隅の老人の活躍! フェンチャーチ街の謎、地下鉄の怪事件、ミス・エリオット事件、ダートムア・テラスの悲劇、ペブマーシュ殺し、リッスン・グローヴの謎、トレマーン事件、商船〈アルテミス〉号の危難、コリーニ伯爵の失踪、エアシャムの惨劇、《バーンズデール荘園》の悲劇、リージェント・パークの殺人、隅の老人最後の事件、を収録。<Amazonより>
 実は意外と少ない安楽椅子探偵物の一つである、隅の老人の事件簿。この作品の探偵、隅の老人も実際に陪審審問に出掛けて情報収集などをしているので純粋な安楽ではないですが、それはさておき。語り手の私が老人の推理をひたすら聞いてるだけで、あまりドラマチックな展開もないし、老人がしている推理が全部憶測で終わってしまっているのでなんとも消化不良気味。短編集の後半になってくるにつれて、老人の言葉の中にも「これは憶測にすぎない」的なものがあらわれて、最後の事件。のわ~って感じ。なんだか登場人物がみんな空気みたいにさりげない存在なんですよね。
★★☆☆☆(安楽椅子探偵)
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 落語界の燦然たる名人一家の長女が語る噺家の素顔とその暮らし。
 志ん生・馬生・志ん朝のいわゆる楽屋噺。落語の全盛期、あるいは今ではもう伝説となってしまった名人たちと同じ時代を生きた著者の語る内輪噺は、現代の落語ファンにとっては非常に興味深いもの。最近、現代の落語家が過去を振り返って語るような本がたくさん出ていますが、実にいい風潮だと思います。落語の上手さ下手さにかかわらず、当時の名人上手を知っているというだけで価値のある存在です。
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