本の紹介や読書日記。作家別一覧は「カテゴリー」からどうぞ。
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 最近読書の時間がなかなか取れていない。にもかかわらず、本を買うペースは落ちていないので、部屋の各地に本の小山ができている。ちくま文庫の織田作之助や、これまたちくまのエレンディラなどのゆっくり読むタイプの往年の名作や有栖川有栖のエッセイなどはいいとして、あっちには歌野晶午の新作、こっちには落語の本まで積んであるというパラダイス状態。今はケン・グリムウッドの「リプレイ」を読んでいるのだけれど、これがまたなかなかにもどかしい。おいおい崩していくとして、今回は音楽の話題。

 いまさら、本当にいまさらだけど、SHOW-YAがいいとか言ってみる。懐古趣味もいい加減にしろと言われそうだが、懐古する時代には聴いていなかったので懐古ではないのかもしれない。SHOW-YAを知らない若い世代(私もこれに含まれるのだが・・・)の為に解説すると、SHOW-YAは1985~1998に活躍した女性五人で結成されたバンド。代表曲は「水の中の逃亡者」「私は嵐」「限界LOVERS」など。とにかく、一言で言うとバブリー女性メタルバンド。バブル時代(のものであろうと推測)の派手な衣装と髪型、ベースソロや長いギターソロなどふんだんな楽曲、ボーカルのメタル声。ソロ活動後のリタ・フォードみたいな感じ。特に髪型がすごい。明らかに前時代的のトサカヘアー(ブームは得てして前時代的である)で、今見るとキャバ嬢にしか見えない。いや、キャバ嬢にも見えない。でも、でもと言っちゃ変だけど、曲は本格的なJAPANメタルだ。メターな人にはたまらないでしょう。
 そもそもこのバンドを知ったのは、デーモン小暮のアルバム「GIRLS' ROCK(色々な歌手の楽曲を歌ったアルバム)」を聴いてから。もちろんジャパメタファンには閣下は外せない存在でしょう。
 最近の曲でもいい曲はたくさんあるけど、他人がいいというものをそのまま聴き続けると、一定の型にはめられて、番号を振られ、死ぬ。
 水前寺清子の歌に、三歩進んで二歩下がるという歌があるけど、私は逆。二歩下がって三歩進む。三歩進めているかは、この際考えないことにするけど。

SHOW-YA 動画

限界LOVERS
ボーカル入る直前のギター回し。フラフープ仕様のギターです。
私は嵐
ギター&ベース回し。ベースは重いので回すの大変そう。
ROCK'N ROLL
SHOW-YA版ROCK'N ROLL。言わずと知れたLED ZEPPELINのカバー。観客もノリノリで震えるほどすごい。ロンリロンリロンリ~~・・・・・・・。今まで聴いたZEPカバーの中で一番かも。
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 昼間っからぷかぷかと近所の図書館に行く。私は読みたい本はすべて買う派なので、図書館ではほとんど(というかまったく)本を借りたことはないのだが、そのかわりCDを借りまくるのだ。東京の図書館は視聴覚資料も意外と充実していて、たいていのCDなら借りることができる。予約、取り置き、なんでもござれなのでTSUTAYAより便利だったり。
 
 で、予約していた谷山浩子のCD「歪んだ王国」を借りる。誰か分からないと思うので、軽く補足するとゲド戦記のテーマ曲「テルーの唄」を作曲した人。そして、このCDには「時計館の殺人」が収録されているのだ!もちろん作詞は綾辻行人!綾辻ファンとしては聴くしかないぜよ~、ということで借りたのだが・・・。うー、谷山さん、声がーー。ALI PROJECTをやさしくした感じ?なんか、イメージと違う。

 それにしても・・・、うちの近所の図書館はなんだかどんどん増員されてる。そんなに広くない店内(?)に図書館員が10人弱いる。11人いる!・・・いや、いない。11人はいないけど、明らかに多い。人員が余ってるのだろうか、ボランティアがたくさんいるのだろうか・・・。気になる。

歪んだ王国「歪んだ王国」 谷山浩子

歪んでいる・・・。
なんとなくホラーなCDだ・・・。
いろんな意味で・・・。
太陽の塔 (新潮文庫)太陽の塔 (新潮文庫)
(2006/05)
森見 登美彦

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 私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった!クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。<Amazonより>
 こ、これは・・・松本零士の「男おいどん」 だ!おいどんのほうが悲劇的ではあるけど。青春時代の自分へのうぬぼれと巨大な妄想力で世界を呪う小説。最初のほうは主人公が別れた恋人について「水尾さん研究」とか実地検証という名のストーカとか、かなりぶっ飛んだことをやってるのですが、同じような友人に囲まれてだんだん元に戻っていく(私はそう思ったのだ)過程が切なくも暖かい。文体はユーモアあふれていて、序盤は特に変。とにかくダメ学生のぐだぐだぶりがもの凄く上手く書かれている。読んでいて、オレは"私"であり、飾磨であり、井戸であり、高藪であるのだ、と気付き、むわー、と叫ぶ。
 そして、太陽の塔。私は太陽の塔を見たことがないので、インパクトが半減かもしれない。東京タワーやマリンタワーなどとは、なにか根本的なところから全く違うんでしょうねぇ。
★★★☆☆
腕貫探偵 (ジョイ・ノベルス)腕貫探偵 (ジョイ・ノベルス)
(2007/12/14)
西澤 保彦

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 腕貫をした役所職員風の奇妙な男が、持ち込まれる相談事に少しアドバイスするだけでスルリと謎が解けてしまう。変な安楽椅子探偵の連作ミステリ。
 また西澤さん、変な作品書いていますね。腕貫っていうのは市役所とかの職員がむか~ししていたような手首から肘あたりまでを覆う黒い腕章みたいなもののようです。作品の登場人物がなにか謎にぶつかり、困って腕貫探偵のもとへ相談に行くというパターンなのですが、この腕貫探偵、この人の名前も出てこない。腕貫をしているから腕貫探偵。ただただ悩みを聞いて、推理するというかヒントを与える役どころ。この物語の主役はその他の登場人物でもあり、この舞台となった街自体であり、それにそっと添えられるように腕貫探偵がいるのです。西澤作品で言うと、リドルロマンスに少しだけ近いかも。
★★★★☆(ユーモアミステリ)
ひとつのポケットから出た話 (ベスト版 文学のおくりもの)ひとつのポケットから出た話 (ベスト版 文学のおくりもの)
(1997/08)
カレル チャペック

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 いくら探しても見つからない菊の花はどこに? 雪道から消えた不思議な足跡は? 妻を疑う男に届いた謎の手紙とは? 人間の心のゆらめきを、愛情あふれる絶妙のユーモアで描き出した珠玉のミステリ24編。 <Amazonより>
 「ひとつのポケットから出た話」という題名がまさにしっくりくるような作品集。一つ一つは小品なれど、人間の心理の内側をヒョイっと切り出して渡してくれる、そんな話がいっぱい。ブラックユーモアや教訓めいた話が多く、少し考えさせられる短編集でした。個人的には、妻を疑う男に謎の手紙が届く「絶対の証拠」、最後の数行の為に書かれた「レシート」などが好き。読んでいて感じましたが、なんだか落語に通じるところがあります。
★★★☆☆(ユーモア)
 新年明けて一発目の読書日記。
いまさら、あけまして・・・ということもないですが・・・。
今年の正月はまさに越すべくして越すというような、何の感動もない年越しだった。
正月だから特別にめでたいという気もしない。
ここ何年かで、一番平坦に迎えた正月。
そうか、「掛取り」を聴いていなかったせいか、と思ったがそもそも寄席に行ってなかったなあ、ここ最近。入場料も高いし。歌舞伎のように敷居が高くならないことを祈りつつ、一般の落語聴かない人と唯一つながってる笑点のありがたさをちょっと知った正月だった。

 この前、以前からワアワア言ってたエリアーデの幻想小説全集1巻がAmazonに3000円くらいで出ていたので、即買いした。ポチっとな。Amazonは便利だぁー。ただ、Amazonも問題があって、絶版になってないものについて絶版っぽい表記がされている。「この商品は現在取り扱っておりません」というのがそれ。Amazonの倉庫には無いけど、出版社には在庫ありという場合もあるのだ。Amazonを通しては買えませんよ、って意味で書店とかで注文すれば買える、ものによるけど。で、こういった商品に対して、あほうな古書店が変にプレミアつけたりしちゃうもんだから、ボーッとしてると騙される。

 そんなことはともかく、エリアーデはすごかった。最近買ってる本が当たりばかりで少し怖いのだが、エリアーデも大当たり。うおー!っと銀河に吠えるくらいのストライク。まだ、1作目の「令嬢クリスティナ」(題名からしていい)は臨場感抜群のゴシックホラー。一気に読んで、残りの何編かは大切に読んでいくことにして、朝が来たので寝た。

雪の断章 (佐々木丸美コレクション)雪の断章 (佐々木丸美コレクション)
(2006/12/16)
佐々木 丸美

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 雪降る札幌で青年・祐也と出会った天涯孤独の少女・飛鳥。二人の運命と苦しいほどの愛を描いた珠玉の名作。<Amazonより>
 絶版となった作品が多く、伝説となっていた作家のデビュー作。復刊ドットコムでの多くの復刊リクエストを受けて、佐々木丸美コレクション全18巻が復刊。大変喜ばしい。
 天涯孤独の飛鳥は、5歳で裕也に出会い7歳から20歳になる今まで育てられた。裕也と飛鳥の2人の運命と愛の物語・・・って、これは桜庭一樹の「私の男」だー。Amazonとかで、あわせて買いたいリストとかに載ってそうな、と思ったら載ってなかった。著者が、幻想的な作風の佐々木丸美なので、「私の男」のように、すえたような臭いはなくあくまでロマンチックに描かれているけど、裕也は淳悟であり、飛鳥は花である。一途に突っ込んではまっていく飛鳥の愛と、飛鳥の愛を知りながら焦らす裕也の愛が繰り広げられ、たまにこれはなんのプレイかと思われるような会話。飛鳥の成長と繊細な心の動きも描かれているので、ただの曲がった愛の物語だけではないのですが。しかしなんだか、少女ロマンス全開な小説でした。
★★★★☆(幻想)
夜歩く (創元推理文庫 118-14)夜歩く (創元推理文庫 118-14)
(1976/07)
ディクスン・カー

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 刑事たちが見張るクラブの中で、新婚初夜の公爵が無惨な首なし死体となって発見された。しかも、現場からは犯人の姿が忽然と消えていた! 夜歩く人狼がパリの街中に出現したかの如きこの怪事件に挑戦するは、パリ警視庁を一手に握る名探偵アンリ・バンコラン。本格派の巨匠ディクスン・カーが自信満々、この一作をさげて登場した処女作。<Amazonより>
 本格の古典となっているディクスン・カーのデビュー作。設定された舞台で起こる殺人事件。不可能とも思える密室殺人。犯人は誰。というまさに本格推理と言うべき作品。伏線もいたるところにちりばめられており、最後にすべてを解き明かすところはやはり本格の醍醐味です。しかし、その推理小説的なところはいいのですが、ラストにエピローグ、大団円のようなものがなく、幕がいきなりバサッと落ちたようになっていたのには少し驚き。完全燃焼みたいな感じですけど、もうちょっとひっぱっても・・・。
★★★☆☆(本格推理)
モロッコ水晶の謎モロッコ水晶の謎
(2005/03/08)
有栖川 有栖

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 推理作家・有栖川有栖の眼前で起きた毒殺事件に、臨床犯罪学者・火村英生が超絶論理で挑む表題作ほか、クリスティの名作「ABC殺人事件」をモチーフに書かれた、連続挑戦予告殺人を追う「ABCキラー」、誘拐殺人の陰に潜む悲劇を描く「助教授の身代金」など、研ぎ澄まされた論理が光る有栖川本格全4編を収録。 <Amazonより>
 一時的に手元に本がなくなってしまったので、以前に読んだことのあるこれを再読。本格推理のなかなかいい作品がそろっています。最後のモロッコ水晶の謎は割と意見が分かれると思いますが。。。えっ?となった後に、はーんとなるような感じ。ちょっと新感覚。
私の男私の男
(2007/10)
桜庭 一樹

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 お父さんからは夜の匂いがした。 狂気にみちた愛のもとでは善と悪の境もない。暗い北の海から逃げてきた父と娘の過去を、美しく力強い筆致で抉りだす著者の真骨頂『私の男』。 <Amazonより>
 いろいろな本を読んでいると、たまに、「なんだこれは!?」というような作品がある。もちろん良い意味で、なにか常識ではなく、ありきたりの小説のレトリックでもない。たちこめる匂いのようなもの。これを感じると、もうその作品の世界に囚われたように読んで行けてしまう。
 で、この作品。狂気の愛、禁断の愛というマクラがついているだけあって、なかなかに気持ち悪いという風評だが、それほどではない。大きさの違いはあれこそ、誰にでもある狂気を美しい幻想タッチで描いている。ただ五章にはまいった。あそこだけは正直、気持ち悪い。吐き気がするほど気持ち悪い。それにしても、昨今はただひたすら堕ちていく愛がはやりなのか。
★★★★☆(幻狂)
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