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ひねくれアイテム (講談社ノベルス エA- 3)ひねくれアイテム (講談社ノベルス エA- 3)
(2008/02/08)
江坂 遊

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 ショートショート作家である著者の新作。綾辻・有栖川の復刊セレクションで入手困難だった「仕掛け花火」が手に入るようになり、ますます手軽に楽しめるようになった江坂ワールド。一口にショートショート作家と言ってしまうと、どうしても星新一が思い浮かべられ、子供の童話といったようなイメージになってしまうが(星新一も好きですけどね)、江坂遊の作品はどちらかというとブラックジョークに近い。ちょっとしたジョークの背景をさらに掘り下げて一つの小説・ショートショートにしたような雰囲気。ブラックと言っても、悪夢のようなバリー・ユアグロー的ではないので、そこはご安心を。もちろんそれ以外にも、純粋に「いい話」や愛のファンタジーのような作品も多々見受けられ、なんとまあ多彩なショートショート集だろうか。
 最後に私の好きな作品を5つ。解説の高井信が選んだベスト5とほとんどかぶらなかったが、48もショートショートがあれば人の好みがはっきりと分かれるのだろう。
「とっかえべえ」「次の停車駅」「モコと僕の曖昧な関係」「何でも半額の街」「雨の中の娘」
★★★★☆(ショートショート)
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リプレイ (新潮文庫)リプレイ (新潮文庫)
(1990/07)
ケン・グリムウッド

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 ニューヨークでニュース・ディレクターをしているジェフは43歳の秋に死亡した。気がつくと、記憶も知識も持ったまま18歳に逆戻り。人生をもう一度やり直せたら・・・という窮極の夢を実現し、大金持ちになる彼だったが同日同時刻に再び死亡。気がつくと、また・・・。
 題名通り、まさにリプレイ。人生を何度もやりなおせたら、というフレーズで「七回死んだ男」や「タイムマシン」が連想されたが、この小説にその明るさがあるのは最初のリプレイのみ。何度もリプレイを続けていくうちにだんだんと主人公は深い苦悩を抱いていく、というような作品。何度もリプレイするが、同じ人生は二度となかった。自分の人生が充実していたのは、どのリプレイか。1960年代~現在までのアメリカ経済や世界情勢について、詳しく知っていればいるほどより深く楽しめるかもしれません。一応ラブ・ロマンスチックな場面もありますが、全体的に重い作品。あ~、純粋なSFは苦手だぁー。
★★★☆☆
シンデレラの罠 (創元推理文庫 142-1)シンデレラの罠 (創元推理文庫 142-1)
(2000)
セバスチアン・ジャプリゾ

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 「これから私が物語る事件は、巧妙にしくまれた殺人事件です」という言葉で始まる。私は事件の探偵であり、証人であり、被害者であり、そのうえ犯人でもある。いったい私とは何者か? 一人四役を演ずる空前絶後のトリック! 一九六二年度推理小説界の話題をさらった問題作。<Amazonより>
 あらすじ紹介にもある、「私は事件の探偵であり、証人であり、被害者であり、そのうえ犯人でもある。いったい私とは何者か?」というのが最大の魅力。ラストシーンの終わり方は、大団円というものではないが、スッーと消えるような幕引きでかなり鮮やか。 題材としては、昔のミステリによくありそうな遺産相続にまつわる話(遺産相続や遺言状にまつわるミステリは動機も単調すぎるものが多くて好きじゃない、もちろん素晴らしい横溝とかもあるが・・・)。しかし、この作品。明らかに、翻訳が下手。読みにくいし、文章としても変なところがいくつか。洋書は著者だけでなく訳者によっても作品の出来が変わってきてしまうところが難点ですね。
 それにしても、「シンデレラ」と「罠」の単語が入った作品がハーレクインにいくつかあるのだが、やはりみんなシンデレラを罠にはめたいのだろうか?
★★★☆☆
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