本の紹介や読書日記。作家別一覧は「カテゴリー」からどうぞ。
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某日。
気がついたら、家がシッチャカメッチャカになっている。
本棚からあふれた本がいたるところに積み重ねられて、缶ビールがゴミ袋にいっぱい。
あれ?この前缶ビール全部捨てたはずなのに、もうゴミ袋(45リットル)が缶だらけで縛れない・・・。
えいや、っと一気に片付け、半日が終わる。不毛だ・・・。

来月には古本市に出店するための本たちがドサドサ来そうなので*、ごちゃごちゃにならないようにでかい本棚も買わねばー。あれをこっちに、それをあっちにとかごちゃごちゃ家具を動かして余計ちらかる。買う時に家具のサイズを間違えたのだろうか、とか言っても6日の菖蒲、10日の菊、26日のクリスマスケーキである*

夜、ちまちまと「ラヴクラフト全集1」を読む。ラヴクラフトはクトゥルフ神話を創った人で、人間ならざる者が闇に蠢く恐怖や太古から続く暗黒世界へのいざないの恐怖やらなんやら、やたら「見えない怪物」におびえるという怪奇小説を書いた作家である。
うわぁ・・・。なんか、もう、はじめから暗い。ラヴクラフトの世界には青雲などこれっぽっちもなく、常に暗雲が立ち込めているような世界。怖い、というよりも「不気味悪い」というような表現がぴったりの、まさにこれぞ怪奇小説でゾクッとする。
と思ったら短編の「死体安置所にて」でズッコける。な、なんだこれは・・・。ポーの「おまえが犯人だ!*」みたいなノリで、こっちのラヴクラフトのほうが好きかも・・・。
なんてゆっくり読みながら、最後の数ページだけ残してベッドサイドに積んだ。










*本がドサドサ来る
不忍ブックストリートの一箱古本市で売られる本。いろいろなジャンルの本が集まりそうで今から楽しみ。なんか「小さな本の数奇な運命」のようだ。
*6日の菖蒲~
手遅れという意味らしい。初めて知った。





*「おまえが犯人だ!」
たぶん中央公論のポー全集4にあったと思う。ものすごいインパクト。。。なんだろう、これは。






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某日。
日曜日。頭がいたい。飲みすぎだ。
昼からプラプラ神保町へ。
人がいない・・・のも当たり前か。神保町の古書店はだいたい日曜日は休み。
人通りもまばら、車も少ない、けれど書店が立ち並ぶ古くておしゃれな町並み。
観光地から少し外れた外国の町みたいだ・・・。(*)

そんなことをふと思いながら、今回の目的は新刊本なのでやっぱり三省堂へ行く。
先日友人と行きつけの本屋について話していたら、神保町の新刊本屋の話になって、

友「神保町の紀伊国屋書店がいいよ。売り場も広いし。」
私「ん?紀伊国屋なんてないんじゃない?」
友「あるんだよ。紀伊国屋!知らないの?結構でかいんだけどな。おまえは?」
私「う~ん、グランでもいいけど、やっぱり三省堂かなー」
友「あ。三省堂だった。紀伊国屋じゃなくて三省堂だ!」
私「◆※◎$▲・・・・・・」

な、なんだ。紀伊国屋ファンとして一瞬あせってしまった。

あまりうろうろしていると余分なものを買ってしまうので2階の文庫売り場に直行してジョイス「ダブリン市民」(*)、ラヴクラフト全集1(*)(ついに、ついにラヴクラフト!)、綾辻&有栖川「ミステリジョッキー1」(*)を買うと、レジでテンパってる研修生に、お釣りの300円を50円玉6枚で渡される。100円玉でください、と言ったら100円玉3枚にしてくれたが、【両替 300円】と書かれたレシートまでくれた。なんだ、これ。某ミステリチックではありませんか!(*)


買った本を持って、神保町の外れにある喫茶店「BAD ASS COFFEE(*)に行く。
ハワイのコーヒーチェーンなのだが、日本にも7店舗ある。
なぜ、喫茶店激戦区の神保町に出したのだろう、目の前にヴェローチェもあるし・・・。
しかしこの2階は本当に落ち着く。通りに面した大きな窓から見える神保町の落ち着いたcity viewもなかなかで、店内のBGMも眠くなるような音楽(ハワイの音楽だろうか?)。
ゆったりとした喫茶店で、コーヒー、タバコ、本。ああ、もうこれ以外なにもいらない。








(*)外国の小さな町
イメージとしてはサンフランシスコのケーブル乗り場からちょっと外れたところとか。閑散とした都会は大好き、だ。

(*)「ダブリン市民」
ダブリンの市民 (岩波文庫)

(*)「ラヴクラフト全集1」
ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))

(*)「綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー(1)」
綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー(1)


(*)某ミステリチック
五十円玉二十枚の謎で若竹七海が提示した謎「池袋の書店を土曜日ごとに訪れて五十円玉二十枚を千円札に両替する中年男の真意は?」のこと。なつかしいなぁ、再読するかぁ。

(*)BAD ASS COFFEE
BAD ASSはそのままの意味で「ちょっと失敗するけど憎めない働きロバ」らしい。なんかスラングだと思ってた。まぁ、スラングでもあるんだけれど。






某日。
某SNS(*)で、谷中・根津・千駄木の不忍ブックストリートで行われる「秋も一箱古本市2008」に一日店主として参加できそうなことになる。
初の古本イベント出店、しかも店主である。
このイベントは毎年やっていて、不忍通り周辺の古書店やらなんやらの軒先を借りて、段ボール一箱に詰めた古本を売るというお祭り。
このときばかりは買ってもらうのではない、売るのだ。売りつけるのだ。
ムチャクチャマイナな本を、溢れんばかりの愛と情熱と適度な嘘とともにオススメして売りつけるのだ。
というような事を、友人に熱く語っていたら「ふーん」と流されてしまった。
まだ、登録すらすんでないんですけどね・・・。

夜、ナボコフの「ロリータ」を読む。
嗚呼ロリータ、我がロリータ、ロー、ドリー、愛しのカルメン、カルメンシータ。我がペット、ドロレス・ヘイズ、かわいいリタ!(ロリータの呼び名だけでこんなにある。実際にはもっとある。一つだけロリータの呼び名ではないやつがあるが、読んだ人は見つけてニヤニヤしてほしい)
怪しくて美しい幻想の物語かと思いきや、それはあったとしても第一部までで、それ以降はひたすら苦悩と倒錯の連続で読んでいて苦しい。そもそも序盤で主人公の性的倒錯からニンフェットしか愛せない(要するにロリ)ことが言及されているので、13歳のロリータをずっとそばに置いておきたい主人公は、ロリータに会ったと同時に崩壊に向かっていることがわかるのだ。
桜庭一樹の「私の男」や佐々木丸美の「雪の断章」だと、両方ともロリの話だけどロリ役の女性側の視点から描かれているので、男がかなり美化されている(雪の断章の裕也など、神のごとき紳士である)。
それにくらべてナボコフの「ロリータ」は男性側の視点から描かれていて、もうただ欲望がほとばしる野獣である(そもそも呼び名の中にも我がペットがある)。これは男性読者、女性読者でかなり評価が分かれるのでは?

しかしナボコフの言葉遊びと文体が徹底していて、なんかそれだけですんなりと読めてしまうのだ。

うわー、これは映画も見なくては。(*)



(*)読書系SNS



























(*)ロリータ映画版 もう一つのキューブリック版もある。これはぜひ見比べなくては。
ロリータ



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