本の紹介や読書日記。作家別一覧は「カテゴリー」からどうぞ。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


某日。
あいかわらずせきが止まらないので、近くのコンビニでのど飴を大人買いする。
そこにある商品全制覇である。
以前のど風邪の時にVICKSを舐めたら、薄皮がはがれるように治ったのでまたVICKSを、と思ったらない!
店員に「VICKSないの?」と聞いたら、片言の日本語で、「私も風邪ひいてのどが痛くなった時にはのど飴をなめることにしている。それはいいことです。でもVICKSってなんですか?のど飴はここに出てるのしかないです。あ、この龍角散のど飴は素晴らしいです。ほら、私もこれ買いました。これおすすめです。ハッカですーっとします。のどスッキリです。」というような事を言われて熱心に勧められた。
エッーちくしょう、てやんでぇ、べれぼうめぇ、こちとら江戸っ子でぃ、職人でぃ、そんなしちめんどくせぇことゴチャゴチャぬかしてねぇで、こっからここまでの飴全部よこしやがれ、っきしょうめ!
と、盛大な啖呵にせき込みながら、10個くらい購入。
うう、口の中がレロレロである。
昼間はそんなでもないんだが、夜がけっこうツライのだ・・・。

昼から神保町の喫茶店ラドリオで読書会。
ラドリオは結構有名店なのだけれど、名前は知ってるけど入ったことのない喫茶店。(神保町の喫茶店はなんかどこも入ったことがあまりない・・・入りづらい・・・)
しかし俺、そのまま仕事直行だったので休日ラドリオで1人だけスーツ、今考えてみただけでも浮きまくりですねぇ。
課題本は浅田次郎「闇の花道」*。盗っ人が粋に仕事とかいろいろする話だ。さいとうたかをの「雲盗り暫平」も、こっちは江戸時代の話だけどスカッとする盗人噺だったなあ、などと今思う。
講談を聴いているような感じで話が進むので、スラスラ読めるっていうのが印象的でしたなあ。
私は時代物だと、偉人が出てくるものとかはダメで、市井の人々が描かれているものに弱いのだ。
久しぶりに周五郎でも読もう、と本棚をひっかきまわしたら「寝ぼけ署長」*しか出てこなかった。
ま、これはこれでいいんですけどね。
























*闇の花道
闇の花道―天切り松 闇がたり〈第1巻〉 (集英社文庫)

*寝ぼけ署長
寝ぼけ署長 (新潮文庫)




スポンサーサイト


某日。
世間同様、突然風邪をひく。
なんか最近ゴホゴホやってる人が多い。
突然の寒空だからなあ。
というわけで、喉がつらい辰巳さんと同じく銀のベンザ*
しかし実際、せきが出た時はのど飴に頼るしかなく、せきが出るたびにのど飴、のど飴という状態で、なんか中毒患者のようである。

夜、ずっと見たかったけど、3時間もあるので見てなかった映画「ドッグヴィル」*を見る。
お。チョークで線引きしただけの舞台に役者を立たせての芝居でなんか新鮮な感じ。
そういう舞台にしたのは、中盤あたりで、やっと監督の狙いに気付くのだが、まあ、退屈な気も・・・。
し、しかし、それ以上にストーリーがひどい・・・。
男の煩悩と女の愚かさを描いただけですなぁ。
ああ、ニコール・キッドマン、かわいそう・・・。
住民が23人しかいない閉鎖された村の話、ということで小説だとなかなか空想をかき立てられて面白いんですが、映像になるとひたすら生々しいだけでした。
まあ、後味悪いといえば悪いけど、最後はあれしかないですね。良し悪しは別にして。
う、後味の悪さにせきが止まらん・・・。

主演はニコール・キッドマンとポール・ベタニー。
ポールの埋もれっぷりが最高にいい映画でした。
いやぁ、やっぱりベタニーは名優です。





*銀のベンザ
ベンザブロック。症状に分けて3つにするのはひどい。あんま利かないし・・・。


*ドッグヴィル
ドッグヴィル スタンダード・エディション
最後まで見ると、ああ、ドッグヴィルってそういうことね。とささやかな謎解き。






辺境の館辺境の館
(1999/05)
パスカル キニャール

商品詳細を見る
★★★☆☆
私を欲しがっているくせに、肝心なものが萎えている。
私の夫の友人だと言っておきながら、実は卑怯な人殺し。
瞼が重いのは、冥界が呼ぶのを感じているから。

たしかに芸術作品は復讐の果実であるかもしれません。
親しくしている仲間のひとりが、ここで恨みを晴らしたのかもしれません。
欲望は日々われわれを狂わせ、それが欠ければ闇へと捨てられる。
まことに闇は青い。

17世紀、リスボン屈指の美女ルイーザの壮絶な復讐譚・・・・・なのはいいとして。
伯爵がルイーザに向かって「性器は魂の顔なのです」と大真面目に力説していたり、ルイーザに野糞させてみたり、なんなんだろうこの本は・・・。で、最後の衝撃的な結末。壮絶としか言えない本です。 著者は実在するフロンテイラ邸のタイル画から、この構想を得たようですが・・・・・・。
短い小説なのに、至る所に歪んだ愛や友情、義だとか野望だとかが渦巻いている!
危書です、危書。

なんで、この本買ったんだ、俺・・・・・・。
 
丘の屋敷 (創元推理文庫)丘の屋敷 (創元推理文庫)
(2008/09)
シャーリイ・ジャクスン

商品詳細を見る
★★★★★
丘の屋敷は気持ち悪い。この建物は病んでいる。
さあ、今すぐここを逃げ出すのよ。

エレーナ・・・・おうちへ・・・・かえりたい・・・・

 我らがシャーリイ・ジャクスンの新訳(もとの邦題は「たたり」)。
薄幸なエレーナがふとしたきっかけで丘の屋敷と呼ばれる奇妙な屋敷に行くことになるのだが・・・。エレーナが徐々に(ほんとに徐々に)狂っていくのが恐ろしく怖い。読者はエレーナにとり憑かれるのだ。
あと、モンタギュー夫人の悪役ぶりったらない。もう、気持ちいいほどの悪役でケチョンケチョン。交霊術とか出てくるけど、そんなオカルティックなものはバッサリ切り捨て御免。そこいらが幻想とホラー(オカルト)の違いなんですね。ちなみにこの作品は幻想怪奇が根底にある幻想耽美です、私の勝手な分け方によると・・・。
 
ハマースミスのうじ虫 (創元推理文庫)ハマースミスのうじ虫 (創元推理文庫)
(2006/08)
ウィリアム モール

商品詳細を見る
★★★★☆
キャソンは訝った。あの銀行家はなぜあそこまで酔おうとしているのだろうか。

"どうしてあんなことするのかしら"
"あんなことって、なんだい?"
"犯罪者狩りのこと"
"好きなんだろうな"
"そう、かわいそうな人。何もかも自分の中にため込んで、腹を立てることになるのよ"

 ハマースミスに蠢くうじ虫。相手をだまして犯罪を犯すバゴット、それを捕まえようとして罠を張り続けるキャソン、実はその二者は正反対の位置にいるようで、共に人間からは遠のいてしまったうじ虫なのだ。
推理小説などでは神のごとき探偵。その人間性と、謎を解く時、犯人を追いつめる時の貪欲な欲求は犯罪者のそれにも勝るとも劣らないものなのだー!抜群である。
 


某日。
休みなので朝早く起きようと思ったら、昼が過ぎていた。
もったいない。もったいないお化けが出るほどもったいない。

何もとりあえず急いで神保町古本まつりへ裏を返す。
初会行って裏を返さないのはお客の恥、馴染みをつけさせないのは花魁の腕が鈍い*、だ。
待っているのは花魁じゃなくて、本の山だけれど・・・。

地下鉄神保町駅の階段を上がり、喫茶店さぼうるの脇に出ると、人がいる!
普段の休日だとだいたいの古書店は休みということもあり、神保町はガラガラなのである。
しかし今回は、前回(10/29)に比べさらに人人人。
今回の目的だった「ブックフェスティバル」は各出版社がそれぞれのブースで新書を自由販売する、という企画で、神保町のすずらん通りが本の山であふれかえるのである。
当然、本ハンターもあふれかえり、お互い路上に並んでいる本しか見ていないので人にぶつかるぶつかる。
ということで、私も10回ほどぶつかってまいりました。

まず、好きな東京創元社へ行って、ふんふん棚を眺めていると、なんと絶版でもないのに本屋で探してもぜんぜん見つからなかった「人魚とビスケット」*が!
しかも破格200円!もう、ものすごい勢いで購入。これだけで来た甲斐があるってものです。

その後はテキトーに各ブースを冷やかして(岩波はぜんぜん値引きしないで定価で売ってるよ、さすがだよ。ちくまにマンスフィールド短編集があったので衝動買い。アスペクトで落語関連の本買ってたら豊崎さんの百年の誤読海外文学編*が横に!そうだよそうだよ、やっぱり海外文学だよ、で購入。)、竹炭ラーメン「はと車」に行って(店主がなんとなくジミーペイジ風味)、行きつけのBADASSCOFFEEで買った本をあちこち30分ばかり読んで帰宅。

まつりは大満足で、これから買いまくった本を読むわけですが、はたして買う速度に読む速度が追い付くか・・・。
といううれしい不安もあるけど、とりあえず本棚の上とか床とかに全部積んだ。










*初会行って~
落語の名ゼリフ。こちとらそんなこたぁ百も承知二百も合点のおあにぃさんだ、と続く。「居残り佐平次」「五人廻し」などの廓噺で聴けます。










*人魚とビスケット
人魚とビスケット (創元推理文庫)
昔は創元から「世界大ロマン全集」で出ていた。ロマン作品なのだろうか・・・。



*百年の誤読海外文学編
百年の誤読 海外文学編
最近海外古典読んでますから、これはおもしろそう。







上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。