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きんぴか 1
浅田 次郎[著]








―気分は、まさに、ピカレスク―


 「鉄道員」(ぽっぽや)で最近でもかなり知られるようになった浅田次郎の長編悪党小説。敵対する組の親分を殺った兄ィ株の通称ピスケン、自衛隊の湾岸派兵に反対しクーデターを起こした"軍曹"。収賄事件の罪を被り大物議員に捨てられた頭の切れる大蔵役人、"ヒデさん"。この個性豊かな悪党3人が、徒党を組んで巨悪に挑む。

 浅田次郎、劇空間な筆致とでもいうか。演劇の舞台を観ているような会話の運び。
「てめえも、つらかっただろう、なぁ」
「あ、兄貴ィ・・・」
なんていう。まあこれは任侠のシーンですが。
他のシーンでも会話の端々に役者が演じるような感を見出せる。
そして、章がすすむ度に繰り広げられる人間ドラマ。
劇的ではあるが、臭さはあまり感じさせない。
まとまりがついていない感じはあります。
船頭がいない、というような。巨悪に挑む、そして挑んだその後が書かれていないからかな。そこは読んだ人の感性にまかせる、と。
あと、最終章もいただけないなあ。その当時の流行物を題材にしてしまうと、数年後読んだときに色褪せ方がすこぶるですね。
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