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グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3) グリーン家殺人事件 (創元推理文庫 103-3)
ヴァン・ダイン (1959/06)
東京創元社

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 ニューヨークのどまんなかにとり残された前世紀の古邸グリーン家で、二人の娘が射たれるという惨劇がもちあがった。この事件をかわきりに、一家のみな殺しを企てる姿なき殺人者が跳梁する。神のごときファイロ・ヴァンス探偵にも、さすがに焦慮の色が加わった。一ダースにのぼる著者の作品中でも、一、二を争うといわれる超A級の名作。<Amazonより>
 閉鎖された館の中で起こる連続殺人、限られた容疑者というまさに正統な本格推理。怪しすぎる一族や前世紀(発表当時にもはや前世紀だったので現在からはさらに過去)の館、本格の雰囲気を感じることができる作品ではあるが、すでに色褪せてしまっている。それが古典というものか。探偵ファイロ・ヴァンスは、一つ一つのピースを探し出しはめ込むように筋道立て推理を展開するが、事件事態に心理的なものが入り込むことは全くない。事件には殺人の動機も、ロマンスもない。これが本格というのなら、本格焼け野原になるのも仕方がない。しかし、ヴァン・ダインの影響を受けたというクイーンやそれ以降の推理小説、日本の綾辻初めとする新本格のレトリックの根底になっていることは事実。本格の雰囲気を楽しむには良い作品です。
★★★☆☆(古典本格推理)
日本の新本格の綾辻行人からミステリの世界に入った私は本格推理小説ファンと自負していましたが、この作品で少し世界観が変わった気がします。もちろんクイーンもカーも好きですが、更にそれを継承した日本の新本格にはまた違った+αを感じることができると思うのです。うまく言えませんけど、そんな事を気付かせた作品でした。古典を読んでないだけと言ったらそれまでか。
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