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ノーカット版  密閉教室 (講談社BOX) ノーカット版 密閉教室 (講談社BOX)
法月 綸太郎 (2007/02/02)
講談社

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―結局あなたは
   紙の上の名探偵にすぎないのよ―


新本格ミステリの父、宇山日出臣がこよなく愛した、法月綸太郎の原点中の原点!
本書は、法月綸太郎のデビュー作「密室教室」のオリジナル版である。教室にあるべきはずの48の机と椅子がすべて消え、代りにコピイされた遺書と級友の死体だけが残されていた。しかも教室はガムテープで周到に目張りされ、密室と化していたのだ。受験校3年の工藤順也は熱狂的な探偵小説の愛好家だ。自殺か他殺か。彼が動くにつれ事件は昏迷度を深め、ついに彼がたどり着いた苦い真実とは……。本格ミステリと青春小説の美しくも哀切なキメラ。<Amazonより>
 法月綸太郎の小説は哀しい。この作品でデビューしてから、「雪密室」「頼子のために」「誰彼」など次々の名作を発表していくわけだが、その長編のほとんどが悲哀に満ちている。主人公の苦悩、はかない幻想。まるで作者・法月綸太郎の苦味を代弁するような小説。人々が持っている深い悩みを本格推理の世界で書くことにより、より詳細に、内面をえぐるような人間を描き出すことができているのだと思う。読後感は決して心地よいものではないが、それでもこの世界に酔うことはできるのです。私はそんな法月綸太郎が、本当は一番好きな作家なのかもしれない。
★★★★☆(本格推理小説)
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