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水に描かれた館 水に描かれた館
佐々木 丸美 (2007/02/28)
東京創元社

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 前作<崖の館>の続編。館に暮らす叔母さんの財産目録作成のために再び集まった涼子たちだが、揃った鑑定家は予定の人数より1人多く来ていた。招かざる客の目的とは。哲学、美術、心理学などの知識をさらに織り込んだ幻想長編。
 前作の幻想的な雰囲気、雪で覆われた崖のそばに建つ館と明らかに幼く描かれている涼子の視点で語られる文章には、もうはじめから鳥肌立ちっぱなし。この作家の書く文章は、本当に幻想的であり、達観しているようなところがある。それが、雪の館という舞台の演出に、更に光を当てているのだ。
 しかし、後半あと少しのところで、物語は坂道を転がるリンゴのように方向を変えて速度を増す。あ~、そっちじゃないのにー。シェーン、カムバッーク。幻想文学は難しい。ちょっと向きを変えれば、作品自体の持つ雰囲気が完全に変わってしまう。でも、好きな作家なので最後まで読んで、結局満足した。
★★★★☆(幻想文学)
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