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私の男私の男
(2007/10)
桜庭 一樹

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 お父さんからは夜の匂いがした。 狂気にみちた愛のもとでは善と悪の境もない。暗い北の海から逃げてきた父と娘の過去を、美しく力強い筆致で抉りだす著者の真骨頂『私の男』。 <Amazonより>
 いろいろな本を読んでいると、たまに、「なんだこれは!?」というような作品がある。もちろん良い意味で、なにか常識ではなく、ありきたりの小説のレトリックでもない。たちこめる匂いのようなもの。これを感じると、もうその作品の世界に囚われたように読んで行けてしまう。
 で、この作品。狂気の愛、禁断の愛というマクラがついているだけあって、なかなかに気持ち悪いという風評だが、それほどではない。大きさの違いはあれこそ、誰にでもある狂気を美しい幻想タッチで描いている。ただ五章にはまいった。あそこだけは正直、気持ち悪い。吐き気がするほど気持ち悪い。それにしても、昨今はただひたすら堕ちていく愛がはやりなのか。
★★★★☆(幻狂)
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