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死者の書 (創元推理文庫)死者の書 (創元推理文庫)
(1988/07)
浅羽 莢子

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 ぼくの目の前で少年がトラックにはねられた。事故のあと町の人間が聞いてきた。「あの男の子、はねられる前は笑ってました?」笑って?……ここはアメリカの小さな町。一人の天才作家が終生愛した町。ぼくは彼の伝記を書くために逗留している。でも知らなかった。この世には行ってはならない町があることを。衝撃のダーク・ファンタジイ。

 おー、これは、この世界観は好み。アメリカの小さな町ゲイレンでは、誰もがお互いのことをよく知っている、閉ざされた町だった。もうこの設定だけで喰いつける。物語半ばで謎が序々に明らかになるにつれて、読み手はかなり困惑していきますが実はそれすらも伏線になっている。創元文庫のファンタジーから出版されてはいますが、これはホラーでありファンタジーであり、ミステリーでもあるのです。読み終えた後に多くの余韻が残る作品。
★★★☆☆
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