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黒いカーテン
ウィリアム・アイリッシュ[著] / 宇野 利泰[訳]






 ショックを受けたタウンゼントは記憶喪失が回復した。しかし今度は記憶喪失になっていた時期の記憶を喪失してしまっていた。記憶喪失になっていた3年間、自分はどこでなにをしていたのか。彼のまわりに出没する灰色の影は何か。タウンゼントの記憶との戦いが始まる。
 著者はウィリアム・アイリッシュになっているが、実は別名義のコーネル・ウールリッチで書かれた物。創元推理はアイリッシュのほうが売れると考えたのだろうか。俗にBlackシリーズと呼ばれるもの。この小説は推理小説としてみれば、非常に前時代的であり、トリックやどんでん返しのような見せ場も特にないが、時代によるロマンや情緒があふれている。また物語の構成が巧みで、例えば少年時代トム・ソーヤの冒険を読んだときのような躍動感を味わうことができる。しかしまったくもってロマンチックな作家である。
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 ウィリアム・アイリッシュといえばサスペンスの始祖でしょうね。サスペンスはこの作品のように主人公が訳の解らない恐怖に怯えながら、そして時に命の危険をも省みず……真相を究明していく物語だといえます。  この作品では、記憶喪失の男(だと最初は解らない)、フ...
2008/11/09(日) 21:44:18 | 有沢翔治のlivedoorブログ
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